多くの人にとって、髪型は外見の印象を左右する大きな要素のひとつです。
特に、30代以上のカッコいい大人男性「イケオジ」を目指すなら、なおさら重要になってきます。
もうおじさんだから…
と諦め、とにかく楽なスタイルでセットもしない。
ヘアカットは2か月に1回。というようなマインドになっていませんか?
それではただおじさん化していくだけです。
とはいえ、年齢を重ねると髪との向き合い方も変わってくるのは確かです。
いつも前髪を気にしてるおじさんは気持ち悪いし、薄毛になってきたのにロン毛でいるのも痛々しくみられるでしょう。
今回は、イケオジに人気な髪型を5つと、それぞれのオーダー方法について、美容師として活動している筆者が解説します。
イケオジの先達たちがどのようなオーダーにたどり着いたのかを知り、今後のヘアスタイルづくりに活かしましょう。
イケオジに人気な髪型5選
今回ご紹介するのはこちらの5つ。
- 清潔感No.1! 【タイトベリーショート】
- 大人の余裕が漂う 【テーパードショート】
- 遊び心と色気をまとう 【パーマスタイル】
- 好感度がアップする 【アップバング】
- 白髪を”魅せる” 【グレイ活かしスタイル】
それぞれの詳細とオーダー方法の解説に行く前に、イケオジと呼ばれる人は髪型で何にこだわっているのか、美容師が感じたその共通点を見てみましょう。
イケオジのこだわりポイント
美容師として日々いろんな方と接していると、イケオジだなぁと思う方は、
年齢とともに変化する髪の状況ににうまく対応しつつ、次のようなことにこだわっています。
- 清潔感のキープ
- 年齢相応の落ち着き・上品さ
- 程よいオシャレ感・若々しさ(イタくなるのは絶対NG)
- 流行りに流されない自分に似合うスタイルを追求
清潔感がある事は、大人スタイルの必須条件。
イケオジラボでは、以前ヘアスタイルについて100人の女性にアンケートをとりました。
この中で強く言われていたポイントをイケオジはすでにくみ取っているということですね。
さらにイケオジ感を演出するためには、おしゃれさと上品さのバランスを取ることが必要不可欠です。上記を踏まえて、イケオジに人気な髪型について、詳しく見ていきましょう。
イケオジに人気な髪型 解説とオーダー方法
清潔感No.1! タイトベリーショート
全体を短めにしたスタイル。
清潔感があり、スッキリとした印象を与えます。
シンプルでメンテナンスも簡単なので、忙しい大人男性におすすめです。
好みにもよりますが、青く地肌が透けるほど刈り込んだり、刈り込む範囲が広すぎると
幼く見えたり少し怖そうなイメージになりやすいので、短すぎないことが大切。
刈り込むのはこめかみの高さ程度までにとどめ、トップは少し長めに残すと、スタイリングで雰囲気を変えることができておすすめです。
オーダー方法
サイドと襟足は地肌が透けない程度がいい
トップはスタイリングで雰囲気を変えられる程度に長さを残して欲しい
など、ポイントとなる短くして欲しいところ・長く残して欲しいところの長さの基準はしっかりと伝えましょう。
大人の余裕が漂う テーパードショート
サイドや襟足を刈り上げない程度に短くし、グラデーション状に全体を長めに残すスタイルです。
長さがありつつも清潔感があり、まとまりを意識したきちんとしたスタイリングにすることで、落ち着きと上品さを演出できます。
ビジネスシーンではサイドパートでクラシックに、オフでは無造作に下ろしたり、かきあげたりなど、スタイリングによって大きく雰囲気を変えられます。
オーダー方法
サイドは耳にかかる(orかからない)くらい
前髪はサイドで分けたい
トップはふんわりさせたい
襟足は刈り上げない程度に短く、首に沿うように自然な感じで!
など、ポイントとなる箇所の長さは明確に伝え、全体的に長めに残しつつ、メリハリをつけて品よくスッキリ見せたいことを伝えましょう。
遊び心と色気をまとうパーマスタイル
パーマは若者がやるもの、という印象もあるかもしれませんが、実はパーマスタイルは実用性が高く、大人男性にも人気です。
トップなどボリュームを出したい部分にかけてスタイリングの手間を短縮させたり、
毛流れや動きを加えることで立体感がでて、デザイン性を高められることが利点です。
実用性に加え、顔周りに曲線があることで、オトナな雰囲気の演出を期待できます。
いかにもなパーマが苦手だったりダメージが気になる気になる場合は、気になるところを狙って部分的にパーマをかけるのもおすすめです。
オーダー方法
トップはふんわりさせたい
前髪もふくめ全体的に動きが欲しい
など、ボリュームや動きの欲しいところを明確に伝えましょう。
特にトップのボリュームが潰れていると、頭が大きく見えたり、寂しい印象に見える原因になるので、気になる場合は担当者に相談してみましょう。
額を出して好感度アップ!アップバング
スッキリと前髪を上げ、額を出すスタイルです。顔にかかる髪の分量が少なくなるため、表情が見えやすく、明るい印象になります。
サイドで分けて上げればクラシックに、真ん中を中心に上げれば若々しく、アレンジによって少しずつ雰囲気を変えられます。
両端を軽く下ろせるようにしておくと、額の広さやM字の部分など気になる部分をカバーできます。
オーダー方法
前髪を上げてスタイリングしやすいように
額の端は少し下ろしたい
表情が明るく見えるように
など、どんな雰囲気でどの程度上げたいのか、長さもしっかり伝えましょう。
白髪を”魅せる” グレイ活かしスタイル
グレイヘア(白髪)の魅力を最大限に引き出すスタイルです。
気になる部分にある白髪が目立たないようなカットにしたり、白髪の生えている部位や量を活かすことで、大人らしい知的さやクラシックな魅力を引き立てます。
上記で紹介した4つのスタイルにも応用が可能です。
カラーの場合、白髪を目立たなくするだけでなく、黒髪では表現しづらい色味やデザインに仕上げることもできます。
オーダー方法
チラホラある白髪がなじむように
白髪が密集して生えている箇所が目立たないように
白髪が伸びてきても目立ちにくいカラーで
など、どの部分の白髪を【隠したい or 活かしたい】のかをしっかり伝えると良いでしょう。
年齢を重ねながら髪型も変化させていく
20代までにカラーやパーマなどの多様なヘアスタイルを楽しんできた人も、30歳を過ぎたあたりから徐々に髪質の変化が訪れます。
・髪のコシがなくなり、ボリュームが出づらくなる
・おでこが広くなる、いわゆる「M字部分」が深くなる
・髪や頭皮が乾燥し、パサつきやすくなる
・白髪が出てくる
美容師目線でイケオジだなぁと思う方々は、さまざまな髪型を経験して自分のスタイルを確立している人が多い印象です。白髪染めやパーマ、明るいカラーなど、それまでやらなかったスタイルやデザインに挑戦することで、新しい魅力に出会えます。
似合わないと決め付けたり、それまでの髪型にこだわり過ぎず、髪質の変化に応じてスタイルを変えたり、必要なケアを取り入れていくことが大事です。
悩みや気になることはその都度、担当の理容師さん・美容師さんに相談し、必要なケアや対処法のアドバイスを受けましょう。
こまめなメンテナンスと正しいケアは必須
大人男性の髪周辺の環境は、日々変化します。
イケオジ見えの達成、キープのためには、こまめなメンテナンスとケアが必要です。
- 4〜8週間に一度程度はカット(長さが短いほどこまめに)
- 白髪染めは4〜6週間に一度程度、地毛と自然に馴染む色で
- パサつきを抑え、艶を与えるスタイリング剤は必須
- 髪や頭皮の必要に応じたスペシャルケア
などなど、プロにアドバイスを仰ぎつつ、日々のルーティンに取り入れていきましょう。
まとめ
イケオジに人気な髪型5選、それぞれの特徴とオーダー方法を解説しました。
・メンテの楽さと清潔感なら【タイトベリーショート】
・大人の余裕を見せるなら【テーパードショート】
・遊び心と色気を出すなら【パーマスタイル】
・好感度アップしたいなら【アップバング】
・白髪を”魅せる” なら 【グレイ活かしスタイル】
こちらを参考に、生活スタイルやなりたい印象に合わせて、自分にぴったりのスタイルを見つけてみてくださいね。