名刺交換や資料を指す時、スマホを操作する時など意外とみられる機会が多い手や爪の先。
爪が伸びすぎていたり形がボロボロ、ささくれや手荒れなんかがあると清潔感を損なってしまいます。
手は年齢が出やすいパーツなだけに、逆に綺麗だと好印象を与えることも多いです。
好きな男性のパーツに「手」を挙げる女性も結構いますよね
近年は、女性だけでなく男性もネイルケアを始める人が増えています。
同年代の手が加齢やケア不足で汚くなっていくなか、爪や手のケアを行うことで相対的に高い評価を得られるチャンスといえるでしょう。
が、メンズのネイルケアは一体どこまでやるのが良いのでしょうか?
今回は35歳オジ化真っ盛りの筆者が、女性ライターに書いてもらった記事を参考にしながら、実際に段階別のケアを行っていきます。
このくらいはやったほうが良い、ここまでやるとキモいかも…の線引きを探っていきましょう。
35歳男性の手
年齢的に普通っちゃ普通ですかね?
ずっとデスクワークなので貧弱な手かもしれません。
手のシワ感はしゃーなしですね…
料理をよくするので手荒れしがちが悩みで、最近はハンドクリームを日に5回は塗ってます。
冬が近づいて乾燥しつつある時期ですが、おかげでささくれは殆どありません。
それではここからメンズにもできるケアを行っていきます!
一旦独断と偏見で難易度別にご覧いただき、最後にケアの流れをご紹介します。
下準備:毛を処理する
指毛は滅せよ!
いつもは剃刀で剃っていましたが、今回は脱毛シートで指毛と手の甲の毛を除去していきます。
使うのはBABY WAX ワックス脱毛シート。
他の部位にも使えると思って買ってみました。
80枚入りなので気兼ねなく使えます。
使い方は簡単。
2枚1組になってるシートを剥がして貼る。
あとは毛流れと逆方向にベリっと剥がすだけ。
最初は怖かったけど、やってみたら痛みは気にならなかったです。
手首側が綺麗になりました。
全体に行ったら終了。
わかりづらいかもしれませんが、個人的に毛の有無だけで清潔感が段違いに感じます。
剃っても黒いボツボツが残るので、ワックスシートで抜いちゃうのが良さそう。
手指の毛は清潔感を損なうので、生えているメンズはやっておくべき。
ちょっと手間ですが、その分持ちもいいです。
メンズネイルケア:初級編
初級編で用意する道具は上記の3点。
100円均一でも買えますし、数百円~1,000円程度でちゃんとした物が購入できます。
ハンドクリーム
ハンドクリームは爪と手の手入れに欠かせないアイテムです。
紫外線や乾燥する時期は手の潤いが奪われていくので、冬場だけでなく1年中使うと良いでしょう。
ハンドクリームで爪と手をしっかり保湿することで、清潔感のある仕上がりになります。
べたつくので苦手な方もいるかもしれませんが、べたつきが少ないものなど種類がたくさんあるので自分に合ったハンドクリームを見つけてみてください。
試してみた!
すでに行っている個人的マストケア。
会社のおじさんがいつも手の甲ボリボリ……
皮膚片を撒き散らしてる姿を反面教師にして使い始めました。
手のひらがベタつくのは嫌なので、基本的に乾燥して荒れがちな手の甲側メインに塗り伸ばしています。
NULLのハンドクリームはメンズが苦手なベタつきも無く、チューブタイプなのにプッシュ式で使いやすいので気に入っています。
初歩的なアイテムですね!
冬場に習慣づけて、通年使うように心がけます。
ネイルファイル / ネイルバッファー
ネイルファイルは爪の形を整えたり長さを整えるためのアイテムです。
爪を短くする際に爪切りを使う方は多いかと思いますが、爪切りは断面がザラザラになったり二枚爪になったりと、爪への負担が大きいです。
ネイルファイルを使えば、爪に負担をかけずに形を整えることができます。
最初はコツがいりますが、慣れれば爪切りよりも綺麗に仕上がります。
ネイルファイルを使って爪を短くすることが面倒な人は、最初に爪切りである程度長さを整えてからネイルファイルを使うことで爪全体の形が統一されて、清潔感が増します。
ネイルバッファーは、爪の表面を磨いてザラつきをなくすためのアイテムです。
表面が滑らかになって自然な光沢が生まれるので、ネイルバッファーを使うだけでも爪が綺麗に見えます。
しかし、ネイルバッファーは使いすぎると爪が薄くなって割れやすくなってしまうためやりすぎには注意です。
試してみた!
Amazonで評価の高いものを購入してみました。
ネイルファイルとスポンジタイプのバッファーがセットになっている商品。
お手頃価格で邪魔にならないサイズなのが◎
ネイルファイルで爪を削って、バッファーで磨きます。
爪切りのやすりは使ってるけど、これだけで爪を短くするのは初めて。
力の入れ具合がわからなかったので少し時間がかかったけど、慣れたらこっちの方がいいかもしれないと思いました。
結構モリモリ削れる!
はい、とりあえず終了。
なんてことはないです。
このアイテムの使い方説明書に、表面もきれいにできると書いてあったのでやってみたのですが……
扱いが難しく磨きムラができました。
爪が薄くなりすぎるのが怖かったので中止。
大人しくネイルバッファーを使います。
表裏で目の荒さが異なるので、まずは荒い方でゴシゴシ。
こんな感じになりました。
爪にあった線状の凹凸がほぼ消えて綺麗に!
質感はマットな感じ。
目の細かい面で整えた後。
より表面が揃って少し光沢がでてきました。
見比べると表面が綺麗に整っています。
シャシャッとやるだけなので簡単。んでなんか楽しい 笑
下処理的な工程がこれで終わりました。
初級はやるべき?
ハンドクリーム、ネイルファイルとネイルバッファーを行いましたが、いずれも手の清潔感のためにやるべきだと感じます。
今まで気にしていませんでしたが爪の表面は思ったよりガタガタしていて、ちょっと磨いただけでも大きく印象がかわりました。
シワ感やざらざら感は年齢を感じさせる質感なので、手間も少なく自然な範囲で整えられるネイルバッファーは非常に優秀です。
強いていうなら、面倒ならネイルファイルは不要かなと思います。
滅多に二枚爪にならないような方なら従来の[爪切り→付属の爪やすり]でもいいかもしれません。
メンズネイルケア:中級編
ネイルニッパー
ネイルニッパーは爪を切るために使うアイテムです。
一般的な爪切りと比べて、少しの力で切ることができることと巻き爪などの変形した爪でも切りやすいこと、爪切りで爪が隠れないので深爪になりにくいことがメリットです。
綺麗な爪を目指すにはうってつけの道具です。
プッシャー
プッシャーは甘皮の手入れに使用するアイテムです。
甘皮とは、爪の根元部分にある薄い皮膚のこと。
甘皮をケアすることで美しい指先になるだけでなく、硬く丈夫な爪になり爪の乾燥やささくれを予防できます。
さらに、プッシャーで甘皮を押し上げることで爪のピンクの部分が長く見えます。
しかし、甘皮を押し上げすぎると爪の根元が傷ついてしまうため、やりすぎには注意が必要です。
キューティクルニッパー
先ほど紹介したネイルニッパーと形が似ていますが、キューティクルニッパーは甘皮をカットするためのアイテムです。
キューティクルニッパーは、あらかじめプッシャーで甘皮を押し上げてから使用します。
甘皮は小さな部分なのでネイルニッパーと比べて刃が小さいことが特徴です。
自分で甘皮をカットするのは少し難しいですが、何度もケアしていると慣れてきます。
もしキューティクルニッパーを使うのが難しい場合はキューティクルリムーバーを使うと良いでしょう。
キューティクルリムーバーは甘皮部分に塗布しプッシャーで押し上げることで角質ジェルのようにボロボロと余分な甘皮が取れるというものです。
ネイルサロンではキューティクルリムーバーで取り除けない甘皮はニッパーでカットしますが、キューティクルリムーバーだけでも甘皮は処理できます。
試してみた!
今回はプッシャーとキューティクルニッパーを使います。
PROTAIR(プロテア)というところから販売されているセットになったアイテムを購入しました。
まずはお湯に指をつけて甘皮をふやかします。
続いてプッシャーでぐいっと甘皮を押して浮かせていきます。
あまり強くやりすぎないように、ちょっとずつ。
全ての指の甘皮が浮いた状態。
この状態だと汚いので、キューティクルニッパーで切っていきます。
親指なんかは1mmくらいの甘皮がごっそりとれていきます。
きれいに切れました!(たぶん)
確かに、短く切った爪でも長く綺麗に見えます。
切れ味よくサクサク切れましたが、不器用な方は苦戦するかもしれません。
ちなみにこちらが何もしていない状態。
中級はやるべき?
やった方がいい!とは思うのですが、正直なところ手間と時間がかかるので習慣化のハードルは高そうです。
ただ、ここまでのムダ毛処理、爪磨き、甘皮の処理は行うことで結構綺麗になるので、月に1回でいいので頑張りたいところ。
何もしていないメンズの手と比べてとても整って見えますし、ここまでのケア内容なら女性に褒められこそすれ、引かれることは少ないはずです。
多くのメンズにとって、この辺が境界線かもしれない…
メンズネイルケア:上級編
ネイルオイル・ネイル用美容液
ネイルオイル・ネイル用美容液は爪の手入れをした後の仕上げや、爪の保湿に使うアイテムです。
一般的に、ハンドクリームよりも保湿力が高いことがメリットです。
指先は乾燥しやすいので、ネイルオイル・ネイル用美容液を使うと綺麗な指先をキープすることができます。
ネイルケアが終わった最後に爪の根元に塗りこむことで爪の乾燥やささくれなどを予防できます。
スポイトタイプやペンシルタイプ、筆で塗るタイプなどさまざまな種類があるので、好みのものを探すと良いでしょう。
試してみた!
そのうちやらなくなる…
そんな予感がしたので、なるべく手軽で使いやすいペンシルタイプのネイルオイルを購入しました。
使い方自体は簡単。
ペンシルの後ろ部分をまわすと、先端にオイルが沁み出てくるので塗っていくだけ。
塗り終わりました。
これでもかってくらいテッカテカ 笑
めっちゃ保湿されてます。
少し他のことをして落ち着いたころにまた撮影したら、テカりはだいぶなくなってました。
塗るのに決まったタイミングは無いようなので、風呂上がりか寝るときか……
爪のまわりの乾燥が気になったときにまた塗ろうかなって感じです。
ぶっちゃけ日常的に塗る未来がみえない 笑
マニキュア
マニキュアは爪を完璧に綺麗に見せたい方におすすめのアイテムです。
爪の黒ずみや血色の悪さが気になる方、爪に個性を出したい方は色付きのマニキュアを使うといいでしょう。
派手な仕上がりにはしたくないけど凹凸や色むらをなくしたい、という方は無色タイプのものもあるのでそちらを選ぶと良いです。
メンズネイルで人気な色はブラック、ブルー系、グレーなどです。
ブラック……洗練された印象でどんなファッションにも合わせやすい
ブルー系……クールで落ち着いた印象でネイビーがおすすめの万能色
グレー……シンプルでありながらもスタイリッシュな印象
シーンやファッションにあわせて使ってみてください!
試してみた!
いよいよ最後の難関……
なんですが、アイテム選定の段階で「いやおっさんには無理だろ」と心が折れました。
大学生のときならやったかもしれませんが、おじさんが黒やグレーのネイルはちょっと……。
ということで、数少ない選択肢の中からこちらを購入しました。
色味はナチュラルというもの。
オルビスミスターのメンズコスメは何でもありますね。
結構ピンクに見えてビビっていたのですが、塗り始めると自然に馴染む色合いでした。
なんか変わった?って感じ
おじさんがネイルを塗っている貴重な写真 笑
これも不器用な人は難しそう。
利き手に塗るときは特に。
なんとか全部塗りました。
日常生活でこの爪を見て
あれ、ネイルしてるじゃん!
って言える奴はいないと思う。
「爪綺麗だね!」はありそうだけど。
血色が少し良くなったように見える程度で、色味はほとんど変わらないです。
ただ、マットな感じというよりツヤがあるので、ケアはしてます!感がでてますね。
完成。手の年齢は否めませんが、小綺麗になった感半端ない 笑
これが何もしていない右手。
比較した画像はこんな感じ。
上級はやるべき?
結果的にナチュラルカラーなら全然ありで、より"綺麗に"見せたいのならやるべきだと言って良いでしょう。
ただ、"清潔感"という意味では脱毛・爪磨きにくらべてそこまでプラスが大きくないため、趣味の範疇のように感じました。
引かれるか?という部分でいうと、顔や髪・体型・ニオイなど爪以外の部分にもしっかり気を配れている人なら、このネイルがバレたとしても引かれない範疇だと思います。
一定の清潔感をすでに出している人がやる+αの遊び、かもしれません。
個人的に爪を見たときに気分がいいので続けたいです 笑
メンズネイルケアの手順
最後に、今回紹介したアイテムを使ったネイルケアの手順を紹介します。
STEP1 長さと形を整える
まず、ネイルニッパー、またはネイルファイルを使って爪の長さを整えます。
ネイルファイルは自爪の形に沿って、一定の方向に優しく動かすのがポイントです。
爪先の白い部分が1mmほど残る程度の長さを目安にすると、清潔感のある仕上がりになります。
STEP2 爪の表面を磨く
次に、ネイルバッファーで爪の表面を磨きます。
ザラザラ感がなくなり自然なつやが出たらOKです。
STEP3 甘皮を処理する
ぬるま湯に指先を数分つけて、爪まわりの皮膚をふやかします。
甘皮がやわらかくなったら、プッシャーの先端部分で甘皮を押し上げてキューティクルニッパーでカットしましょう。
その後、爪の根本をティッシュやガーゼなどで拭き取ります。
キューティクルニッパーを使うのが難しい場合は、先にキューティクルリムーバーを塗布してからプッシャーで押し上げましょう。
STEP4 爪を保湿する
甘皮を処理した後は、爪の保湿を行います。
まずネイルオイル・ネイル用美容液を爪先に乗せて指でなじませましょう。
ネイルオイル・ネイル用美容液を塗った後、ハンドクリームで手全体も保湿するとより良いです。
STEP4 マニキュアを塗る
最後にマニキュアを塗ります。
マニキュアを塗布する前にベースコートを塗り、仕上げにトップコートを塗ると色持ちが上がりさらに綺麗に仕上げることができます。
まとめ
ぱっと見の小綺麗さがあっても手はカサカサ、爪がボロボロだと台無し。
爪や手のケアは清潔感アップに欠かせない手段といえるでしょう。
今回女性ライターに書いてもらった記事をもとにネイルケアをしてみましたが、イケオジラボではやるべき最低限のケアを下記のように提案します。
- 爪を短く整える
- 指や手の甲のムダ毛を除去する
- ハンドクリームで保湿する
- 甘皮を処理する
- 爪をみがく
上記を自分にできる範囲で行ってみてください!
きっと美意識が刺激されて、もう少し凝ったケアをやりたくなってきます。
手以外でもさらに気を遣うようになるかもしれません。
他人だけでなく自分の目にもとまりやすい"手"の清潔感を高くして、気分を上げていきたいですね。
服装や髪形に気を配るのと同じように、必要なものをそろえて習慣づけましょう!